5/19(木)保育科2年研究報告の授業「児童文化財について」のゲストとして今年も中井貴恵さん主催「子供と大人のための読み聞かせの会」の皆さまを聖心女子学院ソフィアバラホールにお迎えしました。笑いあり涙ありの味わい深い、絵本『おかあちゃんがつくったる』(長谷川義文作)の読み聞かせを初等科1・2・3年生とその保護者の皆さまもご招待して堪能しました。
「朗読、大きな仕掛けとともに見せる絵、ピアノによるオリジナル音楽、この3つはどれも同じように大切です」との中井さんのお言葉どおり、素晴らしいチームワークで丁寧に細部にまでこだわりぬいて取り組んでいらっしゃることの伝わる大変心温まる会でした。
会は「子供と大人のための読み聞かせ」ならではの、中井さんと子供たち初等科生とのコミュニケーションから始まります。そして大きな大きな立体的な仕掛けとなった絵本とともに進みます。ピアノは、時にBGM、時に効果音のように朗読に寄り沿っていきます。中井さんが絵本の最後のページを読み終わったあとに数十秒ピアノソロが残り、当日ホールにいた子供も大人も、作品を反すうして思い思いの余韻を味わいました。
保育科生は、会場の設営や搬入のお手伝いで公演前のピンとした緊張感や、導入部の中井さんと初等科生とのやりとりに刺激を受け、公演後には絵本の仕掛けを解説していただくなど、中身の濃い時間を過ごすことができました。また、特別に設けていただいた質疑応答タイムでは活発な質問が出て、そのやり取りの中で中井さん始めメンバーの皆様全員の飾らないお人柄にもふれることができました。